特定保健指導
特定健診
特定健康診査機関・特定保健指導機関データベース
https://kenshin-db.niph.go.jp/kenshin/kikan_checkups/view/11818
特定健康診査(特定健診)は、平成20年4月から開始されている健診制度です。
よく聞かれるのが、『メタボ健診』という呼び方です。
対象は、40歳以上74歳以下の方です。
特定健診は、内臓脂肪型肥満に着目した生活習慣病予防のための保健指導を必要とする方を抽出する健診です。
生活習慣病は自覚症状がないまま進行するため、健診を機に生活習慣を振り返り改善すること(特定保健指導)で、糖尿病などの有病者・予備群を減少させることが目的とされています。
特定健診検査項目
- 身体計測(身長・体重・BMI・腹囲)
- 血圧測定
- 脂質検査(中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール)
- 血糖検査(空腹時血糖値またはHbA1c)
- 肝機能(AST・ALT・γ‐GTP)
- 尿検査(尿糖・尿蛋白)
- 理学的所見(診察) 問診(服薬歴・喫煙歴・生活習慣等について)
これらの健診結果より、メタボリックシンドロームのリスクを判定していきます。
メタボリックシンドロームって?
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは、内臓脂肪型肥満(肝臓や腸などの内臓のまわりに脂肪がたまりすぎた状態)に加えて、高血糖・高血圧・脂質異常のうち2つ以上が加わった状態をいいます。
メタボリックシンドローム予備軍・該当とされた方は、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高いと位置づけられます。
生活習慣病は
- 自覚症状がないまま進行する
- 長年の生活習慣に起因する
- 疾患発症の予測が可能
という特徴を持っています。
個人が長年築いてきた生活習慣の改善すべき点を自分で気づくことは難しいため、特定保健指導によって、生活習慣病発症のリスクを少なくすることが目的とされています。
特定保健指導
特定健康診査機関・特定保健指導機関データベース
https://kenshin-db.niph.go.jp/kenshin/kikan_guidances/view/4188
生活習慣病の前段階である『メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)』の状態にある人や、予備群となっている人を選び出し、生活習慣の改善を行っていくための指導を『特定保健指導』といいます。
- 血液中の中性脂肪値が高くなる
- 血圧が高くなる
- インスリンの働きが悪くなり血糖値が上がる
心臓病・脳卒中などの循環器病、
糖尿病の合併症(腎臓病・失明など)を発症!!
内臓脂肪型肥満に起因する、糖尿病・脂質異常症・高血圧は予防可能です。
また、発症してしまったあとでも、血糖・血圧等をコントロールすることで、心筋梗塞等の心血管疾患、脳梗塞等の脳血管疾患、人工透析を必要とする腎不全への進展や重症化を予防していくことは可能と考えられています。
特定健診は、「生活習慣病発症のリスクを見つけ出す」ことを目的としています。
特定保健指導では、「自覚症状はなくても発症のリスクがある」こと、「生活習慣の改善をすることで、発症のリスクを少なくする」ことが可能であることを理解していただき、生活習慣を改善するという行動に結びつけることを目的としています。